作品紹介 037 亜由美 降臨編  



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亜由美シリーズ完結編!
 『亜由美 降臨編』

目次
降臨
目覚め
彩芽
ミッション
生け贄
特別扱い
恋の予感
権力
闘争
惨劇
静謐
安里咲
交わり
逆転
東京のいつかどこかで


97071文字
400字換算243枚


☆この作品は『亜由美 第一部~第三部』『亜由美 灼熱編』『安里咲1、2』の続編となります。
 前6作品の世界観、登場人物がそのまま引き継がれています。また、前6作品のネタバレ表現があります。


 あの亜由美が日本に戻ってきた……。2つの武器を身につけて。
 1年4カ月ぶりに、キャンパスに戻った亜由美。パルダ王国は王制が瓦解し、研究棟で残虐非道な実験動物とされていた亜由美は、強制送還されたのだ。
 彼女は、自らの肉体に備わった武器で、復讐をはじめる。
 剛介、彩芽、寮長、そして末土教授、陽子夫人……。

 さらには、安里咲は?
 亜由美が、はじめて恋をする?

 亜由美シリーズの「最終章」として、いま、被虐と官能の地獄が繰り広げられる。

……

「どうだ、なんとか言え! 言ってみろ!」
 剛介がどれだけ華麗に力を尽くして鞭を振り下ろしても、亜由美はまったく悲鳴を上げなかった。

……

「ふふふ。この寮が取り壊されるまで、ここがおまえたちメスブタの檻になるのさ」
 剛介の言葉は、ここでは絶対だった。

……

「夢にまで見たんだ」
 もどかしげに亜由美のTシャツをめくりあげた。
 腹部のタトゥーが波打っている。
「やっとおまえを抱ける」
 

 初出 ブログ版 ダイジェストのみとなっています。

著者からのメッセージ

  荒縄工房をはじめた2011年6月。亜由美は私の元にやってきました。熱に浮かされるように、亜由美のことを書き続けました。そして、多くの読者の方々に楽しんでいただいてきました。
 SM小説を書いてきた私ですが、Webで表現をするための荒縄工房を立ち上げたとき、従来のSM小説とは違うものを書いていこうと決めていました。70年代、80年代のSM小説はすばらしい作品が多く、いま読んでも楽しめる「巨匠」たちの作品がひしめいています。それを踏襲しつつも、私だけのオリジナルの世界を展開したい、と考えました。
 その1つのポイントは「賛否両論」。「これがSM小説か?」と言われてもかまわない。思いきり自分の書きたい作品、自分が読みたい作品を書こうと決意したのです。
 そのときに、「わたしのことを書いて」とやってきたのが、亜由美でした。
 その亜由美が、とうとう、シリーズとしての完結を迎えます。
 この『降臨編』では、亜由美は『灼熱編』で負った、精神的、肉体的な傷によってある意味の成長を遂げています。わずか1年4カ月で、彼女は変わりました。
 変わっていく彼女に、私としても少し寂しさを覚えつつも、「解放してあげなければ」との思いで、彼女の言葉に耳を傾けました。ブログでの連載は2014年10月に完結しています。それから改稿を重ね、ようやく最終稿ができました。
 どうぞ、シリーズ完結編を、お楽しみください。


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