作品紹介 034 堕ちる AとV 1  



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 『堕ちる AとV 1』

目次
AV疑惑
惨めな誓い
生体検査
お尻の秘密
強制汚姦
奴隷管理
どん底堕ち
夜の淫楽
美肉便器
磔刑遊戯
火炎地獄
恥辱の示談
   奥付


84514文字
400字換算 202枚



東京・両国を舞台に同僚たちによって徹底的に堕とされていく水絵。救いのない被虐世界の虜となっていく。

同僚たちに堕とされていくOL

水絵の物語は、川の流れのままに──。

舞台を両国にしたのは、東京を代表する隅田川に面しているから。江戸時代に賑やかな場所として知られたこの地で、被虐の快楽にどっぷりと漬かっていく一人の女性を描きたいと思ったからです。
主人公の水絵は、言葉では「いや」と否定するのに体は肯定してしまう美しく可憐な女性です。彼女の魅力に引き寄せられた職場のケイコ、遼子、そして同期入社の萌子は、彼女を徹底していたぶります。辱め、苦しめることに夢中になっていきます。
川の流れのままに水絵はひたすら彼女たちの厳しい要求に応えていくのでした。
私物剥奪、奴隷の誓い、体の検査、強制性交、種付け輪姦、浣腸、アナル拡張、3穴同時凌辱など、激しさを増していきます。
 

 主な責め
  強制露出、強制排泄、首輪、全裸散歩、強制セックス、種付け輪姦、浣腸、アナル拡張、拷問

 初出 ブログ版 ダイジェストのみとなっています。

著者からのメッセージ

 水絵が入社して間もなく、ウワサが社内に広まります。九月の中途採用でやってきたのですが、その容姿、合コンや酒宴にほとんど参加しないことなどから「AVに出ていた」のではないか、と。
 一緒に入社した萌子は友人として心配します。ですが水絵は「関係ない」「めんどうくさい」と取り合いません。
 同じ部署の先輩であり「お局」的な存在であるケイコ、遼子に頼まれて萌子は水絵に釈明の会合に出るように促します。
 渋々応じた水絵でしたが、追及されて「比べてみよう」とカラオケルームでAVの画面と乳房を比べさせられます。
 このとき、水絵は妙に力を抜いて言いなりになっていきます。言葉では拒絶するのに、態度では拒絶しません。
 ケイコたちは水絵の発する雰囲気に飲まれるように、彼女をいじめはじめます。

 こうして、水絵の本性がケイコたちに知られていくのです。彼女たちから肉体を徹底して調べられてついにある秘密を告白してしまうのです。男性経験はある程度はあるのに、セックスの経験はアナル専門だったのです。
 まるで処女のような水絵。それでいてケイコたちの知らない世界を知っている……。
 水絵はいっきに堕とされていきます。
 私物を没収され、遼子の部屋で一緒に住むことを強制され、なんでもケイコの言いなりになる大川部長と強制的にセックスをさせられます。
 公園にたむろする無職の人たちを種付けセックスに誘い、中出ししてくれれば千円を払うと約束し、平日は毎日昼休みに、土日は公園の片隅などで延々と……。
 ケイコたちの水絵に対する要求はエスカレートしていきます。

 彼女は水の流れのように、身を任せていく女性です。その意味で「堕ちる」というよりも「沈む」感覚かもしれません。
 この作品は『堕ちる』のシリーズとして構想しました。自虐的に、そして破壊的に自ら堕ちていく主人公の作品です。
 ただしこれまでの『堕ちる』では、周辺の人たちは、主人公を責めさいなむための道具として登場することが多かったのですが、この作品では周囲の人たちをより人間らしく描くように心がけました。
 本作は東京・両国を舞台にしています。登場人物に「大川部長」がいますけれども、隅田川のことを江戸時代に「大川」と呼んでいたことはよく知られていることです。
 隅田川の東に位置するこの街は江戸時代から賑わったことで知られています。
 私の作品で実在の地名をこれほどはっきり書き込んだのははじめてです。水絵は本当に存在していると思いたい。そのためにこのようなことをしてみたわけです。ロケ、取材もかなりしっかりやっていますが、とはいえ、内容が内容なだけでにあえて現実では不可能な場所での行為も描いています。

『堕ちる』は一人称が多いシリーズですが、今回は三人称で描くことにしました。
 水絵には不思議な魅力と謎がある存在でいてほしかったからです。言葉では拒否しながらも、態度では拒否しない彼女の心の内側、理不尽な要求に応じ、暴虐にも身をまかせていく彼女は、いったいなにが望みなのでしょうか。どうして拒絶しないのでしょうか。
 そこは三人称にするのことによって、読者と同じように私にもよくわからないままにしておきたいと思いました。

 私が好きな場面は、江戸時代の大名屋敷跡をそのまま日本庭園として残している公園での野外露出です。両国国技館のすぐ裏にあり、無料で入ることのできるすばらしい公園です。
 ここを取材してすぐに、ケイコたちに首輪をつけられ、全裸にされた水絵がおどおどしながら生け垣の間に身を隠しつつ、池のまわりを一周させられる光景が浮かびました。
 また別の公園には道路と公園の両方から行き来できる公衆便所があり、それを見て雨の夜に、水絵がそこで排泄させられる姿が見えるようでした。

 季節は秋から年末へと向かいます。寒いのです。しかし肌を冷たい空気にさらして、震えながらも熱くなっていく水絵。
 野外を中心に危険な行為をさせられる水絵ですが、大川部長は街の裏の顔役でもある設定にしています。彼はお祭りが大好きな男で、その関係から街を裏から仕切っている人たちとの関係が深いのです。
 大川部長たちに守られて水絵は責めを受け続けるのです。
 両国といえばお相撲ですが、さすがに関取を出すのは現実離れしていると思いつつ、ちゃんこ屋さんがとても多く、ちょっとした居酒屋でも元力士かと思うような人が働いている姿などを見て、巨漢の男たちを大川部長の手下に据えました。名前はシンプルに「東」と「西」です。相撲といえば東西ですからね。

 タイトルの「AとV」は、アナルとヴァギナの略でありつつ、「AtoZ」というフレーズにも掛けています。AtoZはアルファベットのAからZまで。つまり「すべて」という意味。しかしここでは「AtoV」。WXYZの手前まで。最後の最後は未知のまま。水絵の謎は解明されることなく終わることを意味しています。
 私はどちらかといえば、すべてを理屈で解明したいタイプなのですが、小説においてはそうした背景を持たせながらも、実際には「そこまでわかるわけがないよね」との思いも含ませて書きたいのです。
 人の心は理屈でわかる部分もありますが、どこかは常に不可知な部分があってほしいからです。
 水絵の心理的背景については、かなり綿密に考えました。ただ、作品ではほとんどそれを表現することなく進めています。
 彼女は私の考えなど一笑に付すのではないか。「違います」と言うのではないか。そう思うからです。

 作品の最後には、身も心もボロボロにされてしまう水絵ですが、彼女は私に「まだ終わっていないよ」と囁き続けてきました。
 この作品を刊行後、ある日、ぶらりと両国へ行ってみると、私はそこで水絵を見かけたのです。彼女はまだそこにいる。それを確信したとき、続編を書く必要性を感じたのでした。
 ただ、本作を執筆しているときにはここで完結させて、続編はないと思っていたのです。こういうことは、しばしばあるのです。すでに「亜由美」のシリーズで経験しているのでまったく驚きません。
 こうして、私にとって水絵は、亜由美に続く大切なキャラクターとなったのです。これも書く前には思いもよらないことでした。
 ぜひ、末永くお読みいただきたいと願っています。

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